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東京山宣会「共謀罪」緊急学習会

2017-5-10 掲載
 モノ言えぬ監視社会の再来を許すな !
    東京山宣会「共謀罪」緊急学習会開く(4月8日)
 東京山宣会は4月8日、全国教育文化会館・エデュカス東京で、緊急学習会を開き、30余人が参加しました。
憲法学者の清水雅彦氏(日本体育大学教授)が講演
  「自民党改憲草案・共謀罪が描く未来…」
 安倍自公政権が、過去に3回も廃案とされた「共謀罪」法案を国会に提出したのを受けて、憲法学者の清水雅彦氏(日本体育大学教授)が「自民党改憲草案・共謀罪が描く未来…」と題して講演を行いました。
講演する清水雅彦氏(日本体育大学教授)
 清水先生は、特定秘密保護法、集団的自衛権の閣議決定、安保法制(戦争法)、そして今日強行的に審議入りされた「共謀罪」の本質が「自民党改憲草案」の描く日本の未来を先取りしていることを強調、「共謀罪」法案をつぶしていくことの重要性を強調され、参加者一人ひとりの確信にすることができました。

 決議案を採択
 そして参加者の総意で「ふたたびモノ言えぬ監視社会を許すな」と訴える決議案を採択しました。決議では、「弾圧と戦争は手をつないでやってくる」という戦前の教訓−治安維持法が天皇絶対の専制支配、侵略戦争へと導く尖兵の役割を果たし、戦争反対と平和、民主主義と生活向上を求める国民の声を圧殺し、闘いと抵抗を抑えるための弾圧法として大きな役割を果たしたことを忘れてはならないと強調しています。
(「決議文」全文)

 戦前、労農党の山本宣治は、治安維持法に反対し、反戦平和の主張と実践を続けました。それがために内務官僚の使嗾(しそう=そそのかし)を受けた右翼暴漢によって1929年3月5日、神田・光榮館において虐殺されました。この山宣の果たした闘いと活動を今日に活かすべく結成した東京山宣会は、山宣が「唯生(ゆいしょう)唯戦(ゆいせん)=ひたすら生き、ひたすらたたかう」をかかげて敢然と闘ったその意気込み(山宣スピリッツ)に学んで、市民と野党の共同の闘いに合流し、その廃案をめざして奮闘することを訴えました。

 「会」顧問のジャーナリスト・橋本進氏が、「横浜事件」は「共謀罪」の本質そのものと強調し、発言されました。
 講演に先立つ開会挨拶で、永島民男会長は、教育勅語問題、柔剣道の教科化など学校教育の「戦争できる国づくり」へ向けての危険な動きについて報告しました。

 第2部では、懸案の神田神保町・光榮館跡地近辺に「山本宣治殉難の碑記念プレート」の設置について、福山和夫副会長が「千代田区との折衝状況について」の中間報告し、一日も早い実現を目指して取り組む方向を確認しました。

 また宇治山宣会から連帯のメッセージが紹介され、小池荘市副会長が閉会挨拶を述べ、締めくくりました。





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