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中学校教科書に「山本宣治」が登場

2016-12-13 掲載
 いま中学校教科書が熱い !  
     ―「山本宣治」が登場、反響ひろがる――
  2016年度から中学校で使用されている文科省検定教科書に山本宣治(以下、山宣-やません)が登場、静かなブームを巻き起こしています。
 その教科書は学び舎版・『ともに学ぶ人間の歴史』です。
 現在の中学校教科書には、明治・大正・昭和期の社会運動家として片山潜、幸徳秋水、田中正造、平塚らいてう、市川房枝、小林多喜二らが取り上げられています。しかし、山本宣治を正面から題材に取り上げたのは学び舎版のみです。
 この教科書は、2ページにわたって山宣を登場させ、「なぜ無謀な戦争に反対できなかったのか」→「国民が自由に意見を言えなかった」→「言論や運動を取り締まる治安維持法があった」→「それに反対した国会議員がいた」として「山本宣治をインターネットや本で調べてみよう」と、山宣の生きた時代とその人物像に迫っています。
 こうした生徒の自主性を尊重しつつ、歴史の真実を明らかにする努力は高く評価されるものです。

 教科書には、近年発見された山宣の家族の写真も掲出されており、東京山宣会顧問の井出美代さん(山宣二女)が登場しています。宇治山宣会の本庄豊さん(立命館宇治中・高等学校教諭)の尽力によるものです。本庄さんは、『治安維持法と現代』31号(2016年春季号)で、「インターネットや書籍で『山宣』を調べれば、多くの情報が得られるが、それは宇治山宣会、長野山宣会、東京山宣会など各地の山宣会が活動しているから」だと指摘しています。
 このビジュアル版教科書は市販も開始、一般書店でも購入できるため学習テキストや参考書としても活用され始めるなど反響が広がっています。皆さんもぜひひもとかれることをお勧めします。
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